ところざわ倶楽部          投稿作品       エッセイ&オピニオン


   
    
  「お見舞い  
                     
                          2021-10-25 記 岡本 詔一郎
                                       

   

来て欲しくなかった

岡本さんは喜んでいるかもしれないが

会いたくなかった


一番好きなお友達

見る影もなく痩せて骨が見えそうだった

やっと入院先を突き止め見舞いに行った


退院し普通の生活になっても

あの時、来て欲しくなかったと責められ続けた

見舞いが、あれ以来怖しくなり、行かなくなった


その後、上野さんは丸々と太って恰幅が良くなった

自分はやせて小さく羨ましかった

趣味の陶芸では、上野の松屋で個展をやる程に元気に 


ところが、会合に欠かさず参加していたが

突然、出席しなくなり、心配でならなかった

誰に聞いても分からない 


とうとう悲しい知らせが耳に届いた

一体自分はどうすれば良かったのか

妻とお線香をあげにお伺いしただけ 


自分はどうするのか

どんなになっていても会いに来て欲しい

しかし、その時になって見ないと分からないかも 


もうそこに

押し寄せて来ているかも

別れは辛い 


元気なときに精一杯

みんなの為に

それで良い