ところざわ倶楽部          投稿作品       エッセイ&オピニオン


   
    
「音痴でリズム感が無い自分   
                     
                            2021-5-26 記 岡本 詔一郎
                                       

   

音楽が苦手

子供の頃から、学校で歌わされた記憶がない、先生はじめみなさん良く私の素質を見抜いて居たものだ。調子が外れて、聞くに堪えられなかったものと思う。しかし、聴くことは何とか出来たみたいに思う。家でも音楽の話は話題にならなかった気がする。唯一、親父がレコードを一枚買ってくれたことは記憶に有る。


 職場でも

宴会では、宴たけなわになると順番に歌うことが多かった。自分は、自分の番が来そうになると席を立ちトイレに!帰って見ると通り過ぎていてホッとしていると嫌らしい者が居て、岡本さんはまだ歌ってないと告げ口を!馬鹿の一つ覚えでさざんかの宿を歌っていた。


 ところが

ある時、上司から呼ばれて、お前歌の練習どうしているの、俺は同じ曲を400回聞いている!そうすると何とか歌えるようになると言われた。「お前は俺と同じように音痴でリズム感が無いから、このくらい努力をしないと駄目だ。」と烙印を押された。


 それで思案

当時は電車通勤だった。小手指駅から有楽町まで有楽町線の鈍行に乗り、ウオークマンで「氷雨」聞いた。1曲大体3分、1時間を分にしると60分、20回聞けることになる。1番だけ聞けばよいので3倍の60回聞ける。行き帰りで、その倍120回一日で聴ける。4日間で目標達成。こんな努力をして何曲か吹けるようになったように思う。


 そんな自分だったので

オカリナが吹けたときは天にも昇る気持ちになった。妻に薦められ、西友のB館でオカリナの体験教室に!ひょっとしたら、吹けるようになるかも!と思い、教室に入る気で入会を希望したら、岡本さん一人なので教室は開けないと言われ、自分はその気に成っていたので、オカリナを買い、一人で猛練習!・・・


 ところが

自分のような音痴でリズム感がないものは、世の中に腐るほどいる筈だ!そんな方にこの喜びを味わってもらおうと、オカリナ教室を開きたくなった。マンドリンをやっていた女房に話したら、相手にされなかった。しかし、開いてしまった。最初から、バカでかい目標を掲げた。所沢の町をオカリナの町にしたい「オカリナの町ところざわ」「ところざわオカリナの町」15年目の今、本当にそうなっている!?


 今日は

話が今日のことに!元々、陶芸をやっていたのでオカリナを作りたくて、オカリナを吹きになった。7年目頃、今度は、オカリナを作る教室を中央公民館で開いた。そのメンバーで公民館の文化祭の舞台に、手作りオカリナで演奏しだした。そんなことも有り、フルートやマンドリンを演奏する者も入会して来て、いろんなとこで演奏させて頂いている。今日はその有志による練習日。最近入会した人に「私の教え方はリズム感や音感が有る人と違い、初心者に教えるのは上手い」と自慢している。


 こんなとことも

オカリナ同好会で、夫婦で入会し、2~3回目の頃、「家で、二人で吹いても上手く合わせて吹けません。どうしたら、吹けるようになりますか?」と言われ、私の返事「どちらか上手く吹ける方が相手に合わせてやれば良い」次回に「バンバン吹けるようになりました」と返事が。


 幸いにも

音感もリズム感が無かったお陰で、吹ける喜びを人一倍味わい、多くの方に教えるコツを会得することが出来、今こうして79才になっても、次々オカリナ吹きたいと言って来られる方に教えている。私はオカリナを正式にならったことはない。だから、教えてもお金は貰ったことが無い!その分気楽。初心者にオカリナを吹くきっかけを教えるのは日本一だと思っている。バカも良いとこ!