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東京2020オリンピック                

聖火リレーのランナーに・・・③

                         2020 01-20     記 松岡 ユキオ
                                                      
                           
 


「聖火・復興の灯」のルートは? 

 3月12日、ギリシャ古代オリンピア市で「聖火採火式」が行われ、8日間ギリシャ国内をリレーする。

 3月19日、アテネ市で開催都市・東京都への「聖火引継式」がある。

 3月20日、日本に空輸され、宮城県の航空自衛隊松島基地に到着する。

   20~21日 宮城県にて「復興の火」展示、

   22~23日 岩手県にて「復興の火」展示、

   24~25日 福島県にて「復興の火」展示、

3月26日、福島県の「Jビレッジ」からスタートし、分火しない「一筆書き」で国内をめぐり、大会理念の「復興五輪」を発信する。

その後、栃木・群馬・長野・岐阜県から太平洋側を四国・九州・沖縄(5月2~3日)と南下し、16年の熊本地震で被災した熊本城を経て、日本海側を北上し、阪神大震災の復興モニュメントのある神戸港を巡り、新潟・秋田県などを通り、北海道(6月14~15日)に渡った後、本州に戻り、岩手・宮城・静岡・山梨県を経て、関東の神奈川・千葉・茨城県に戻る。

次の埼玉県は7月7~9日(所沢は初日の7日)。開催都市・東京都は7月10~24日まで15日間、都内をくまなく巡回する。
 国内の47都道府県のすべてを121日間かけて、全国市区町村の約半数の858市区町村を、約1万人の聖火ランナーでリレーします。


「聖火トーチ・デザイン誕生秘話」
    (極秘の開発現場に独占密着・2019・3・26 NHK・BS放送済)

 
『桜の聖火トーチ ~日本の心 宿して~ 』

                 (トーチの制作者は世界的デザイナー 吉岡徳仁氏)

アイデアの原点・さくら 絵は、福島県の小学校を2015年に訪ね、校庭の100年桜を子供たちに描いてもらった。(完成直後にまた訪ねて喜び合った)

トーチの材質 東日本大震災の「復興への願い」を込めて、東北3県で解体した復興仮設住宅で使われていたアルミ約4トンを再利用し、1万本のトーチを作った。
(注・再利用のアルミの含有率は約30%)



聖火リレーに込めるコンセプト(全体を通した基本的な考え方)

「桜が咲いている時って、すごくうれしいじゃないですか。聖火トーチがつながれていくことで、希望の光・桜が全国で次々に開花していく聖火リレーにしていきたい」と吉岡さんは言っていました。

継ぎ目のないパイプ

日本が誇る技術「押出加工」(第一人者の熊澤朗氏)で、熱くしたアルミを金型に押し込んで出す。(協力会社100社が作ったサンプルは500を超える)。

炎 の 形

5つの花びら(5大陸)から出るようなデザインで、しかも、雨にも風にも耐えられる実験を繰り返し「消えないこと」。(愛知県豊川市のバーナー会社の独自技術・情熱・妥協しない研究の成果)。


重   さ

子供が片手で持って走るには「軽量化」が絶対条件。当初は1450gが、悪戦苦闘の末、1160gに、約300g減。極限まで追求した。(多くの協力会社が一致結束した成果)。


被災者の想い  仮設住宅に住んでいた被災者は「ここに6年3か月住んだ。一生忘れない時間だった。」「人生のスタート地点だった」と。


制作者・吉岡さんの願い 「多くの災害から立ち上がる姿を世界に伝えたい。走られる方も、その心を日本全国につなげていくのを早く見たいですね。」と。

※  「極秘の制作に関わった皆さん」に「金メダル」を‼(松岡) (つづく)