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瑞牆山遠景

                          2018 7-05   記 稲村洋二
                                                                                                             

 6月1日、2日の両日奥秩父の瑞牆山に登って来ました。山つつじ、しゃくなげの花が満開の岩山で岩を縫うように登山道がつくられています。深田久弥は日本百名山のなかで瑞牆山について“巨大な岩が木々の間からにょきにょきそそり立っていると表現しています。


瑞牆山遠望




 瑞牆山山頂より。垂直の岩を登攀中のパーティーが望めました。


 初日は朝ゆっくり所沢を発ち、韮崎でバスに乗り換え終点の瑞牆山荘までの時間的にゆったりとした行程で山荘着が15時過ぎ。山荘のまわりは山つつじの花が咲き、新緑の木々に囲まれて山荘のテラスでビール、ワインで乾杯。その日は山荘に泊まり、翌日の登山に話がはずみました。

 翌朝、目が覚めると(朝5時)山荘の前が騒がしい。覗くと車で登山者が次々に登ってきます。山荘近くの駐車場も6時ごろには満車となり登山道の混雑が懸念されます。子供と一緒の家族での登山が多く見受けられました。我々4人は6時30分に登山開始。富士見小屋まで急坂をのぼり、その後天鳥川まで下りそこから一気に瑞牆本峰を目指します。岩の道を悪戦苦闘して頂上に立ったのが10時過ぎ。すでに頂上は満杯に近く座る場所を見つけるのが困難な状況でした。朝、山荘前でみた小さな子供ずれの家族も我々より早く登っていました。下山は登ってくる登山者と下山者で道を譲りあい時間のかかる下山となりました。その結果、予定していたバスの時間に間に合わず1時間あとのバスまで瑞牆山荘でビールで乾杯。残念ながら1時間遅れたために増富温泉に入る時間がなくなり汗で汚れた体のまま韮崎駅で特急に乗車。学生時代には長い合宿が終わり帰りの列車に乗ると、周りの人が逃げて行ったものですが今回は大丈夫でした。今回もまたまた飲み山でした。