地球環境に学ぶ       2018年活動報告     ところざわ倶楽部

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11月 定例会                  

「レジ袋の有料化などプラスチック廃棄物の削減戦略」

           環境省素案を読む


                              2018-11-28   記 中島 峯生

廃プラへの環境相 談・汚染の蓄積

1)原田義昭環境相 談   読売新聞(2018118)「注目閣僚に聞く」 より

「プラスチックごみによる海洋汚染は人類の責任で相当の削減策を出す必要がある。そのためには途上国を含めた取り組みが不可欠だ。・・・・」

(2)廃プラ根絶物語 日本経済新聞 (2018/10/5)「汚染は進み既に蓄積されている」より

(4)研究者からの警告~「こんなに汚染が広がっているとは」 

東京農工大学教授の高田秀重(59)ら、16年から続ける調査で東京湾の汚染実態が少しずつ分かってきた。海底から1015センチの深さで泥1キログラム当たり、直径5ミリ以下のマイクロプラスチックが5000個以上もたまっていた。プラスチックの普及が始まって四半世紀以上。海底や地層に眠る汚染はアジアやアフリカでも見つかる。高田氏は「恐竜などの化石のように、プラスチックは人間が生きた地層の化石になりつつある」と警告する。「海で分解するプラスチックの実用化に向けて評価の基準作りを急がなければならない」。・・・国際標準化機構(ISO)の会合。旗振り役を務める産業技術総合研究所審議役の国岡正雄(55)はこう呼び掛けた。・・・会合は海で分解するプラスチックの開発に向けて世界14カ国の研究者が集り基準が纏まれば、廃プラ根絶に向けた新しい道が開ける。

「レジ袋の有料化など、プラスチック廃棄物の削減戦略」環境省の素案が公開 

環境ビジネスオンラインより

 プラスチック資源循環戦略2030年までに容器包装等の使い捨てプラスチックの排出量を累積で25%抑制する。最終的な戦略は小委員会で20196月までに策定する予定。

○基本原則は「3RRenewable(持続可能な資源):無駄に使われる資源を徹底的に減らす。原料を再生材や再生可能資源に切り替えてできる限り長期間使用する。使用後は効果的・効率的なリサイクルシステムを通じ、持続可能な形で、分別回収し循環利用を図る。

○レジ袋の無料配付禁止、各界各層に配慮、:徹底したリデュース対策としてレジ袋の有料化義務化をはじめ、無償頒布を止め「価値づけ」すること等を通じて、消費者のライフスタイル変革を促す。等
また、分別・選別されたプラスチック資源の品質・性状等に応じて材料リサイクル、ケミカルリサイクル、熱回収を最適に組合せ資源有効利用率の最大化を図る。

○「スクラブ製品」対応強化へ、:2020年までに洗い流しのスクラブ製品(化粧品、歯磨きなどスクラブ剤が配合されたもの)に含まれるマイクロビーズの削減を徹底する。

○「プラスチック・スマート」キャンペーン開始:環境省1019日キャンペーンを立ち上げた。、

○使い捨て容器包装の廃棄量、日本人世界2位:世界全体で年間数百万トン以上が陸上から海洋へ流出している。使用済みプラスチック容器包装の有効利用率は、世界で14%、日本では84%で、世界全体の取り組みが必要である。また、日本は使い捨て容器包装廃棄量(一人当たり)世界で2番目に多い。中国をはじめアジア各国による使用済プラスチック等の輸入規制が拡大してる、これまで以上の国内資源循環が不可欠だ。

これらを踏まえ「第四次循環型社会形成推進基本計画」(619日閣議決定)に基づき、「プラスチック資源循環戦略」を策定し、国として推進する。


  以上 環境省の「素案」を紹介しました。、廃棄されたプラスチックが海洋を汚染しております。どうか、生  活の中で、様々な情報に関心をお持ちください。