TOKOROZAWA CLUB        葵の会                         


その時代その時代の、人々の日常の“生活”を写しだす古典文学・古典芸能、それは過去のものだけではなく、現代につながっているのではないでしょうか。また、その過去も、受取人によって、全く違ったものになるではないでしょうか?


サークルの概要

● サークル構成

母 体:所沢市民大学16期、「能と源氏」の
    グループの有志

代表者:水上 俊彦
構成員:31名(14期10、15期1、16期9、
       17期2、18期6、19期1、20期2名)

活動の目的と内容

古典文学・古典芸能に接し、心豊かな潤いのある人生を過ごす事を目標とします。
また、時には会員相互の親睦を図る事も大切なことと考え学びながら親睦を図ります。


サークルの推移

平成22年度 古典講座「万葉集」

萬葉集は7世紀後半から8世紀後半ころにかけて編まれた日本に現存する最古の和歌集であり、天皇・貴族から下級官人など、さまざまな身分の人間が詠んだ歌を4500首以上も集めたものです。
ここには、方言による歌もいくつか収録されており、さらにそのなかには詠み人の出身地も記録されています。


平成22年度 古典講座「源氏物語」

源氏物語は平安時代中期に成立した、日本の京都を舞台とした長編物語、作者は、一条天皇中宮・藤原彰子に女房として仕えた紫式部が通説です。
私達は、まず、物語の語り口きいて当時の発音を学び、物語の急所も理解しました。そして、桐壷の巻では、更衣の里での勅使の訪れと母のクライマックス、空蝉との一夜では雨の品定めに、また最も恐ろしく興味深い夕顔の巻に、感動しました。


平成23年度 古典講座「万葉集」

平 家物語と言えば、すぐに琵琶法師の弾く「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり」--この琵琶の切々たる哀調を思い浮かべるのですが、その中には実にさまざ まな、たくさんの人間悲劇が浮き沈みしています。この時期、NHKで大河ドラマ「平清盛」が放映され注目されています。私達も今回、このドラマも念頭にお き、日本人の原点ともいえる「平家物語」を9回に分け、講師に小川達雄先生をお招きして、学びました。
 
  文藝講演会「宮沢賢治に学んだこと」

葵の会の講師の小川達雄先生は宮沢賢治の盛岡中学の後輩で宮沢賢治研究家です。昨年の関東大地震以来宮沢賢治の「雨にもマケズ」が被災者へのメッセージとして注目されました。
「困難な時代こそ強い気持ちで生きる」宮沢賢治スピリッツについて、約250名が参加して学びました。
 
 
  見学会&親睦行事

 「日暮里道灌山から谷中寺町散策」
しっとり寺町と風雅の里の散歩道を散策、谷中八丁は98の寺があると言われる寺の町。また徳川家の墓地にも訪れます。
 「国立劇場 能の鑑賞」
日本最古の古典芸能と言われる「能」は古典文学との関わりが深く、「平家物語」もその最たるもので、「実盛木曽最後」を本説とする能「兼平」を国立能楽堂にて観劇しました。

 




● 平成25年度 古典講座「古事記」

日本の起源を記す最古の歴史書「古事記」の内容は、冒険とスケールの大きいロマンスあふれる日本の神話の宝庫、天の岩戸、天孫降臨、因幡の白兎、ヤマトタケル・・・など等。昨年編集1300年を迎えた古事記に触れ、日本の源流をみた思いです。講師に小川達雄先生を迎え9回に分け学びました。

  古典講座講演会「現代に生きる松尾芭蕉」

講師に川上義正先生による、松尾芭蕉の「奥の細道」を教材に約5か月わたる奥羽、北陸、大垣までの芭蕉の記録、旅日記を通じ芭蕉を学ぶ、事業主催による5回にわたる「講演会」の協力を行いました。

課外学習&親睦行事として皇居東御苑散策、萩平歌舞伎観劇、国立能楽堂能観劇を行い会員間親睦を深めました。



■ 平成26年度活動計画

 26年度後半の「古典講座」は、初めて江戸時代の古典を取り上げました。町人の台頭が目覚ましい17世紀半ばから18世紀始め、元禄文化を花咲かせた代表作家の一人「井原西鶴」の作品を5回に渡って学びます。


「井原西鶴傑作選」 ―江戸町人世界のありのまま―
                                       講師:小川達雄先生

        第1回  07月10日  世界の借家大将    『日本永代蔵』

        第2回  09月11日  銀の生まるは門口の柊 『日本永代蔵』

        第3回  10月09日  鼠の文づかい     『世間胸算用』

        第5回  11月13日  平太郎殿       『世間胸算用』

        第5回  12月11日  塩うりの楽すけ    『西鶴織留』


 元禄文化の特色は上方を中心とする町人文芸で、井原西鶴、松尾芭蕉、近松文左衛門に代表されます。
井原西鶴は「好色一代男」を始めとする浮世草子、人形浄瑠璃の作者で、俳諧師。この時代は人形浄瑠璃、歌舞伎などが民衆の演劇として発達しました。


 皆さん、江戸時代の文化を学んでみませんか。歌舞伎や浄瑠璃などの鑑賞も予定しています。
                                   毎月第2木曜日、中央公民館にて講座を開いています(池田)



他のサークルの皆様、是非、私たちの活動にもご参加ください

                                         代表 水上 俊彦





サークル 葵の会